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2021.04.14

category:お花のこと

お気に入りのお花を探して

花の品揃えはそれぞれのお店からお客様へのメッセージであると思います。

入山十百花店では、季節の花や香りが良いもの/色合いが素敵/咲き方が面白い/ただただ好きな花(苦笑)など、私達が独断と偏見(笑)で「これ!」と思った花たちを市場から連れて帰っています。ですのでもしかするといらしてくださったみなさま全員のご要望にはお応えできない品揃えの場合もあるかと思います。花の種類に関しても価格に関しても、です。でもそれで良いと思っています(すみません)。
繁華街でも駅前でもない、閑静な住宅街の中にある小さな花屋としてあるべき姿ってなんなのかはこの場所にopenする前から色々と模索してきました。地域のみなさんのご要望に100%お応えする、というのも一つの運営の仕方かと思います。でも、こんな時代に新しく始めるにあたりせっかく自分たちの全力を傾けて店をやるなら「自分たちらしい花」を提供したいという芯は持ちたいという結論になりました。なので冒頭の品揃えに関しても思っていた花が無いので入れて欲しいというご意見をいただくこともあるのですが、「置かない」という選択をさせていただくこともあります。
その代わり、ご使用の目的やご用途をお伺いしてこんな感じのお花がおすすめですがいかがでしょうか、とご提案させていただくことができると思うのです。

また、当店では一つ一つの花に値札をつけてはいないのですが、つけていない理由があります。
もちろん、いくらかが全部パッと見てわかるようになっている方が買いやすい、というのもすごくよくわかります。
買いにくいというご意見ももちろんだと思います。
それでも値札をつけていないのは、まずは全体的に見栄えがあんまり素敵じゃないというのがひとつ。
(素敵に見えるようにつければいい、というお声もありそうですが。。。)
花を並べる際にただひな壇状に並べているわけではなく、ここのこの花等のグループの色合わせが綺麗だからまとめて見せようとすると、値札のつける場所が無いんです(棒をつけてお花の上に立てるのは嫌なので)。

もう一つはお花自身を見て心動くものを選んで欲しいから。
そうすると値札はともすると邪魔な場合があるなと思うのです。選ぶ時にご自身でとことん悩まれてもいいし、私たちと話をしながらお気に入りにたどりつくのもいいしどちらにしてもコミニュケーションが大事かな、って。(値札があると自己完結してしまうと思ってます)
お値段はどんどん聞いてください、聞いて買わないとかはできないとか全然そんなこと気にする必要無いんです。
ご予算がある、色の希望がある、それに対してお応えできることは精一杯させていただきます。
(もちろん不可能なことはきちんとお伝えします)
ただ、こちらから必要以上にお話しかけはしないようにしていますので(まずはゆっくり花をご覧になりたいと思いますので)、何か知りたいこと、聞きたいことがありましたらご遠慮なくお声がけいただけましたらと思います。

お互いに色々お話しながらお花を選んでいただく、入山十百花店はそういう花屋でありたい。
私達の勝手な想いではありますが、ご来店下さったみなさまに伝わると嬉しいです。

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